長年、自分の皮膚に悩まされ、嫌でも向き合ってきたら、
〈肌年表〉と称して、アトピー性皮膚炎の症状だけでも自分史が書ける。
アトピー七変化;悪化して酷い時期、マシなった時、常に肌状態は移ろう。
「それなりに」症状が安定した現在も、痒み/肌荒れ症状が部分的に残る。
ステロイド軟膏を止め、全身に症状がでなくなり10年は経つが、
最後まで執拗に表れるのは、ほぼ4ヶ所。
①手の甲、指
②首
③胸元(デコルテ)
④肘から先;手首から腕の内側のみ、
季節や自分の体調で差異はあるが、
①手に関しては常に悩まされ、コロナ以降(2020年~)は消毒液にヤられ、
指先の傷がふさがる時間がない。
ハンドクリームは痒くなるから塗れない。ここが最も辛い部分と言える。
手だけは季節や、ストレス等の心理的要因も関係ない。
②首は、体調が良ければ気にならない程度の乾燥。
暴飲暴食、疲労が溜まったり、ストレス状態が続くと、喉の周辺のザラザラ度合いが増す。
そこで生活態度を改めないと「強行手段で訴えてやるぅぅ」と言わんばかりに、首全体が赤い湿疹とタダレに変わり始める。
一旦タダレると、乾燥した状態に戻るまで一週間、一ヶ月と時間がかかる。
今では首の皮膚こそ「自分に対して丁寧か?」のアンテナと化している。
③と④は梅雨時期から夏に限定で。
梅雨になると、湿度が体にまとわりつき不快さが続く。滲む汗で肌が絶えず湿った状態になり、手首から肘の〈内側だけ〉に赤い湿疹や、タダレた斑(まだら)がでる。
・二の腕には症状がでない、肘から先のみ。毎年、同じ位置に症状がでる。
・汗をかいても肩や背中にも肌荒れはでない、胸元には出る。
・アトピーの特徴の1つ、と言われる【左右対称】に同時にでる。
「あんた達、いっつも芸がない」と文句を言いたくなる程、パターン化してる。
最も辛い時期を脱し、なんとか日常生活を取り戻せた後、皮膚を診た医師(※)は
私の肌を【自分の汗でも荒れる肌】と評した。
※アトピー性皮膚炎の受診ではなく、デキモノ(イボ?)が現れた為に
皮膚科を受診した際の会話。2015年頃だったと記憶している。
自分の汗ですら荒れる肌。
そう告げられ「汗そのもの」を意識し始めた。
子供の頃から、汗は痒みに直結するから嫌いだった。
改めて考えたら、溜め込みは不健全、汗も出した方が体に良い。
「玉のような」「タラタラ~っと流れおちる」健全な汗は、体内にこもった熱気を放出させる。
そんな立派な汗を出すには、汗腺が働いている状態を維持する事。
習慣的に汗を流す機会をもっていた方が良いし、筋肉も大切。
インドア派な私には意外と難しい。
しかも、汗を流さずに水分、冷えた飲物を摂っていると、
体内に余分な水が留まり、なんとな~く全身が重たく感じる。実際にむくみ易い。
皮膚トラブル以外にも、長年、6月は足首が太くなり、腰が冷え等々と不調を感じる。
下半身はヒンヤリ寒く感じるのに、上半身;首から上がムンムンと熱い。
特に首から上だけ蒸された感じがする。汗が滲むのは圧倒的に上半身。
インドア派でも、痒くなるからイヤでも、汗は敢えて流す。
特に、春~梅雨~夏の、皮膚に辛い時期を乗り切る、汗との付合い方は重要。
そう考え始めた時、田舎の実家で大きなバケツを見つけた。
大人の、太めのふくらはぎが2本、余裕で入る直径のバケツ。
昔、バケツは金物商店で売っており(田舎での話)、プラスチック製品はなく、金属で作られた品が主流。
けっこうな値段がしたが、今でも立派に活躍できる頑丈さ。
元は洗濯用、そのバケツを見た時に「足湯にぴったり」と思った。
空気に湿度が増し肌がジメジメするなら、体内の余分な水分は自らサッサと流し出してしまえ!!
そして、出したら後で、白湯を飲むなど水分補給はする。
排出して、補給して、体内の循環を良くしたい。
冬の足湯は心地好くて(就寝前は特に)好ましい。
夏場の足湯は「少しでも快適さに近付く為の手段」として、敢えて取り入れる。
滲んだ中途半端なまま我慢するより、一気に流し出す。先手必勝。
直射日光は避け、室内でも室外でもよいから汗を沢山だして、シャワーで洗い流す。
足湯の後なら、湿った皮膚をホットタオルで軽く拭く。
新しい肌着に着替えてしまう。
自発的に汗を迎え撃つ!という心境で、熱を放出させると体が軽く感じる。
沢山の汗を出してシャワーを浴びた後は、皮膚の調子も良い。
不要な水分を体内がら排出し、良い水分は摂る。
足湯の後の水分補給も含め、全ては良き汗の為!!