アトピーのこと

夏こそ足湯、汗とつきあう

汗をかくのは嫌い、皮膚が痒くなるから。

しかし、その〈先にある体の心地好さ〉を得る為、敢えて面倒な事もやってみる。

その一つが足湯。

とは言っても、足湯がアトピーを治す手段ではない。

 

初めに、とても大切な事を。

食事をして、胃が動いてる時間帯には足湯をしない。

食後一時間ほど足湯はしないが、以前、うっかり食後30分程で足湯をした時、汗はでないし胃がムカムカしてくるしと、不快さが勝ったので二度としない。

両足を熱めの湯に浸けるだけ、なのに、足湯って体力を使う。

足湯後は疲労を感じる時もある。例えるなら、全力疾走したタイプの疲れではなく、全身ドヨ~ンと脱力する感覚。心臓も早く打つ感じがする。

足湯に厳密なルールはないが、高血圧や心臓病などの

【基礎疾患があるなら、主治医に必ず相談を!!】これ大切。

簡単なもん、と足湯は侮れない。

 

私が足湯をする目的は「体内の熱を頭から足先へ移動させたい」から。

冬は汗ダラダラ程にはならず気持ち良い、喜んで湯を沸かす。

暑い日に、敢えて熱め(43℃~)の湯をバケツに入れ蒸されるのは、荒れた肌に不快なほど汗を流した後に感じる、体内からの爽快さの為。

冬も夏も、足湯中はお尻や膝が冷えないよう、タオルを敷いたり巻いたり。

首にはタオルを。

あと、15分間ほど何もせず座っているのは苦痛ゆえ、音楽か本を持ち込む。

熱めの湯が冷めないように、熱い湯を足しつつ15分ほど両足をつける。

両方の〈くるぶし〉〈足首〉が湯に浸かった状態で、「しばらく」待つと、頭の頂上からジンワ~リ温かくなる。おでこ、首も少し汗がでる、湯につけた足の部分が赤くなる。

この「しばらく」が数分、10分以上、ずっと浸けて汗が出難い日など、反応が異なる。

15分経って汗が出ない場合、諦めて止める。

汗が出なくても、足首の皮膚が赤/白の二層に分かれたら、良しとする。

夏でも冷房で体が冷え過ぎ、冷たい飲料を摂りすぎ等で、体の内が冷え切っていると、なかなか汗がでない。自分の体の冷え具合は、案外と自覚できない。

足湯をして汗がでない時に、あ!けっこう内側から冷えてる!と気づく。

つけた足が「熱っ」と感じる42℃。浴槽に全身をつけるには熱すぎるが、足先だけ浸けるので、今の私にはこの温度も大丈夫だが、慣れない頃、とても熱くて浸けられなかった。

足先が冷え切ってる時や、足湯に体(心のハードル)が慣れない内は、湯を38℃程でスタートしていた。湯に足が慣れたら温度を上げていく。

最も面倒臭いと思うのが、熱い湯を足して温度キープ。

台所から湯を運ぶのは手間なので、風呂場に自分を持ち込む。

蛇口の側に椅子を置き、バケツへ蛇口から直接、湯を注げるよう位置取り。

夏でも風呂場は冷えるので、足以外を冷やさないように。

足湯中にアトピー肌が痒くなっても耐え、後で必ず拭けるよう濡れタオルと、着替えも用意しておく。15分~20分ほどで足首から先は赤く、足首より上は白く二層に皮膚が分かれる(足湯、成功の証)。

最後にサっと冷えた水をかけて、拭く。

この水を仕上げにかける、は必ず行う。

足湯が終わったら【温かい飲物】白湯を飲んで、静かに過ごす。

 

アトピー症状が酷すぎる時期、足湯をしたら益々と痒みが増した。残念ながら、皮膚状態が悪化した;汁ジュクジュクに滲み、荒れてタダレてる時期は、足湯どころではなかった。

どの程度の皮膚状態なら足湯が出来たか?は、自分の体調と向き合い決めていた。

けっこう失敗もした。

今日は大丈夫かも?と考え、酷い皮膚症状の時にも足湯をし、痒くて仕方ない経験を何度かした。症状が落ち着くに比例して、足湯の後に痒みは出なくなり、体内の爽快感と、汗を出して拭いた後の皮膚の心地好さを感じるよう変化した。

足湯をしたからアトピーが治った、症状がマシになったとは言えない。

どちらかと言えばアトピー歴が長いので、健康法や治療に関しては、冷めた分析をする癖があり「足湯だけでアトピーが治ったら苦労せんわ」と割り切っている。

それでも、足の末端を温め体内の熱気が足先へ移り、少しでも胸から上の、首や頭に溜まり易い熱感が下へ下へと動いたら。その感覚が欲しくて不定期ながら足湯をする。

アトピー症状と足湯回数は連動している。酷い時期に足湯の回数は少なく(やる気がでない)、肌が整うと自然に増え(心地好さを感じるから)、増えたが先か?皮膚改善で足湯が好きなのか??は、自分でも判らない。

自分の体が心地好くなる手段で、足湯をする。